研究室見学
オリジナルグッズ ゼミの活動

高校生向けのゼミ室見学を実施しました。


kuralab.は印刷とデザインのほか、Webコミュニケーション、デジタルファブリケーションなどをテーマにしています。
ゲーム&メディア学科にはどんな研究室があるのかを知ってもらうために、ゼミ室の見学会を実施しました。

オリジナルキャラクターグッズ

電子部品をモチーフにしたオリジナルキャラクター「電ピくん」のTシャツ、ハンドタオル、手ぬぐいと、フェルメールの真珠の耳飾りの少女などの名画にkuralab.のロゴを合成した名画シリーズTシャツも展示しました。

クリエイティブコーディングと印刷

研究室見学

p5jsやprocessingなどの環境でコーディングしたグラフィックを版画やシルクスクリーンでポチ袋や缶バッジなどのグッズに展開した例を展示しました。

2種類の線をランダムに表示させることだけでいろいろな模様を生成できることに驚いてもらえました。

micro:bitプロッター

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micro:bitはBBC(英国国営放送)を中心に開発された、教育向けのシングルボードコンピューターです。ScratchのようなブロックエディタやPythonでプログラミングすることができます。

ゼミでは、送りネジとフィードバック制御を利用してペンを動かし、プログラミングで絵を描く機械=ペンプロッタを作っています。
展示ではデモンストレーションしながら仕組みを解説しました。

全国パーキンソン病友の会(広島支部)SOSカードデザイン

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こちらはこちらは全国パーキンソン病友の会(広島支部)のSOSカードのデザインです。患者さんが一人で行動している時に発作が起きた際に、携帯している薬を飲むのを助けて欲しいことや、病院に連絡して欲しいことなどを周囲の人に伝えることができるカードです。

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SOSカードの見やすさや伝わりやすさをデザインの観点から見直し、周囲の人にもっと必要な情報が早く伝わるように工夫しました。現在このカードは全国パーキンソン病友の会(広島支部)で使っていただいています。

フェイスシールド

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2020年4月に順天堂大学医学部総合診療科学講座森博威准教授との共同研究で「医療機関で使用できる低コストの簡易フェイスシールドの普及に向けた研究および開発」を行いました。
当時は、新型コロナウィルス感染拡大の影響により医療機関で物資が不足し、大阪市長が雨合羽の提供を呼びかけたり、クリアファイルなどを用いた手作りのフェイスシールドを使用している病院もある状態でした。この状況を受け、大阪大学をはじめ、様々な機関が3Dプリンタで製作できるフェイスシールドのフレームのデータを公開し、にわかにフェイスシールドに注目が集まりました。

3Dプリントは一般的には大量生産には向いていない造形方法で、公開されていた色々なフレームのデータを出力してみたところ、形状や設定によっては1つあたり数時間掛かるものや、消毒が難しいものがあり、従来の技術やリソースも活用した安全かつ短期間で安価に大量生産できる方法を早急に検討する必要がありました。そこで、レーザー加工機を用いて、より早く効率的に製造できるフェイスシールドの設計とプロトタイピングを行い、短期間で製品化することができました。
展示作品は最終的に製品化されたものです。

3Dプリンタでコマを出力

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3D造形の基礎としていろいろなコマのデザインを作った課題の例も展示しました。また見学時間中にコマを出力し、サポート剤がどんなふうにモデルを支えているかも見てもらいました。
最後は出力したコマを全国製造業コマ大戦の公式土俵で回して遊んでみました。
コマの相撲はシンプルなゲームですが、結構ハマります。

高校生のみなさんにとっては、デザインは好きなイラストを描くことのイメージのようでしたが、わかりやすく伝えたり、新たな価値を作ったりすることに広がっていることに驚いてもらえたようです。来てくださったみなさん、ありがとうございました〜!