『AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展』パナソニック汐留ミュージアム
2017年7月8日(土)から10月1日(日)、東京のパナソニック汐留ミュージアムで『AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展』が開催されています。
深澤直人氏といえば、無印良品の「壁掛式CDプレーヤー」や、auの「INFOBAR」のデザインで皆さんもご存知のプロダクトデザイナーです。
この展示では、深澤氏が国内外で手がけた約100点以上の製品を観ることが出来ます。そしてなんと撮影OKでした。
タイトルの「AMBIENT」は直訳では「周囲の空気」や「周囲を取り巻く」という意味ですが、会場のビデオの中で「そこにあるだけでその空間の雰囲気や空気が変わるということを感じてほしい」というようなことを話されていました。
山梨県の工業高校から東京の美術大学に進学し、大手メーカーに就職して工業デザイナーの道をスタートした深澤氏は、その後単身渡米し、当時市場が拡大していたパソコンのパーツのデザインから頭角を現したそうです。その後独立し、国内外の幅広いデザインを手がけています。
そんな「空気が変わるデザイン」をいくつか紹介したいと思います。タイトルをクリックすると商品関連情報にジャンプしますので、実際の価格やコンセプトなども見てみてください。
「モディファイ スフィア ペンダントライト」(パナソニック)
球体のランプシェードは他にもありますが、軸の部分がどうしても出っ張っています。そこで考えられたのがありそうでなかった、完全な球体の照明。「普通」を極めたデザインですね。
「キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー87L」(無印良品)
カミキリ虫みたいな強そうな第一印象。シンプルなのに素材の面白さが際立つデザインですね。
ALESSIのキッチンウェア
「ゴールデンレトリバーの写真と柴犬の写真を並べて、柴犬みたいなデザインをしようと説明した」というエピソードが面白かったです。
「Wire Ware」卵ケース、卵スタンド(±0)
「ベントグラスベンチ」(グラスイタリア)
ルーブル美術館でも使われているそうです。確かにガラスを曲げただけのシンプルなベンチは美術館の空間にとても合いそうです。
KAMUY [カムイ](CONDE HOUSE)
深澤氏の代表作のひとつマルニ木工のヒロシマアームチェアにも似た雰囲気を持つアームチェア。木目がとても奇麗でした。
「サブスタンス」アームチェア、サイドチェア(マジス ジャパン)
キャプションにあったイタリアの空港の椅子が革張りだったエピソードも素敵でした。
「シェルフ」(B&Bイタリア)
「間仕切りが斜めになったら本も斜めに置くだろう、空間が贅沢になる」というコメントが印象的でした。
「アテナ フロアスタンドライト」(Artemide)
全ての作品のキャプションにデザインにまつわる深澤氏の素敵な一言が添えてありました。それぞれのデザインにエピソードがあるので会場で読んでみて下さい。
「Demetra(デメトラ)」(Artemide)
「アームライト・正方形」(無印良品)
「TEMPO」(MAGIS)
ガラス板がない壁掛け時計。まるで時計のアイコンのようです。
「サビア」(ボッフィ)
なんとバスタブです。手触りも感じてみたかったですがDon’tTouchでした。残念。
『AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展』
会場:パナソニック 汐留ミュージアム
開館期間:2017年7月8日(土)~10月1日(日)
開館時間:午前10時~午後6時まで
(入館は午後5時30分まで)
休館日:水曜日、8月14日(月)~16日(水)
https://panasonic.co.jp/es/museum/