大事なところは赤で書いちゃダメ!? – インクの退色の実験
屋外に設置された掲示物は、時間とともにカラーインクが退色(たいしょく:日光に当たったり、時間の経過によって色あせること)し、特に赤色が顕著です。赤い文字だけが消えて、意味がわからなくなっている場合も見られます。
冒頭の写真は、この説明に最も重要な絵が消えてしまって何のことか分からなくなってますね…。


実験で比較してみました
屋外では耐候性のある素材や印刷方法が重要です。
耐候性の高いカッティングシートがお勧めですが、ちょっとハードルが高いですよね。
そこで、扱いやすい色画用紙で代用できないか試みました。
元の状態
上がカラープリンタで印刷したもの、下が色画用紙です。それぞれの色画用紙の上に黒・白の画用紙を丸く切って貼ってあります。
1年間、直射日光に当てたもの
インクの青・黒、色画用紙の黒を残してどれも褪色していますね。
並べて比較(インク)
黄色がほとんど消えました。1年程度ではインクの赤は思ったほど消えてないですね。
並べて比較(色画用紙)
黄色よりも、赤が著しく褪色しました。青もかなり褪色してますね。
プリンタで印刷したものと色画用紙で作成したものラミネートし、1年直射日光にさらした結果、どちらもやっぱり赤や黄色が大きく退色しました。
う〜ん、耐候性を保つには、さらなる工夫が必要ですね。