kuralab.のMakerFaireKyoto2023出展レポート(1)
2020年からオンライン開催となっていたMakerFaireKyotoが今年はリアル開催となり、多くの来場者で賑わいました。
kuralab.も久々に出展し、micro:bitで制御するペンプロッタや版画作品を展示しました。
(1) micro:bitで制御するペンプロッタ
micro:bitはBBC(英国国営放送)とMicrosoft社が開発した小学校教育向けのシングルボードコンピューターです。ブロックエディタでプログラミングできるので、子供でも簡単にプログラミングを学修できます。近年では日本でも利用者が増え、小学校のデジタル工作の材料としてもつかわれるケースが増えてきました。
送りねじ機構(直動機構)とフィードバック制御
このマシンでは、kitronik社のモータードライブを介して、DCモーターを2つとサーボモーターを1つ制御しています。
ねじの回転を直線運動に変換する仕組みを「送りねじ」や「直動(ちょくどう)」といいます。
ここでは、2つの直動機構がX軸方向にペン、Y軸方向にテーブルを動かすことで絵を描かせています。
ただ、DCモーターは回転数や角度を制御することはできないので、現在位置を取得するために、送りねじで移動する部品に可変抵抗のつまみを連結させ、つまみが連動して動くことによって変化する抵抗値をmicro:bitに常にフィードバックする仕組みにしています。
スライド式の可変抵抗は、主にミキサーなどの音量調整用のフェーダーに使われる部品で、その値をmicro:bitのアナログ入力端子から入力し、0~1023の値に変換しています。
プログラムは、ヒルベルト曲線を描くものと10printのパターンを描くものの2種類を作りました。
ヒルベルト曲線は、フラクタル図形のひとつで、空間を分割したときにできるマス目を一筆書きですべてを通る線を描くものです。
10printとは、1980年代に発売されたホームコンピューター「Comodor64」で作られた1行だけのプログラムで、「/」か「\」をランダムに1行ずつ描くことで迷路のような模様ができる、1行だけで書かれた古典的なプログラムで、呼び名の「10print」はこのプログラムの行番号と命令のことです。
10 PRINT CHR$(205.5+RND(1)); : GOTO 10
10 PRINT is a book about a one-line Commodore 64 BASIC program, published in November 2012.
会場を訪れた子供たちにも興味を持ってもらえました。
(2) コーディングとデジファブを利用した印刷物
ゼミで印刷した版画やシルクスクリーン作品も展示しました。
模様は全てp5.jsでコーディングして作成したものです。シンプルなプルグラムながら、古典的なようで新しい文様づくりにチャレンジしています。
完成品だけでなく、版画の版に使用する材質の試行錯誤や失敗の例、加工前の印刷物なども一緒に展示し、制作のプロセスを見てもらいました。
また、プレゼンテーションエリアで、パターンをつなぎ合わせたりランダムに生成することでパターンを作成する方法を紹介しました。 また、そこでできたパターンをガリ版や版画、シルクスクリーンで印刷し、ポチ袋や缶バッジに展開した例も紹介しました。