インスタントコーヒー、缶コーヒー、ドリップコーヒーを飲み比べて分かること
スイーツやお酒の食べ比べ・飲み比べは、あれこれちょっとずつ味わいたいというニーズにぴったりで嬉しいですよね。
実際少しずつ味わってみると、結局どれも美味しい〜という結論だったりして、ただ自分が欲張りなだけだったことに気づくということもしばしばです。
今回はちょっと変わった飲み比べをしてみました。
用意したものはすべてブラックの「インスタントコーヒー」と「缶コーヒー」と「ドリップコーヒー」です。
これを飲み比べてみて、どんな違いがあるのかを言葉にしてみようというものです。
それぞれ飲んだことがあっても、一度に飲み比べることはあまり経験がないですよね。
メンバーには、どれがどのコーヒーかを当てるクイズではなく、違いを感じて言葉にすることが目的と伝えました。
そして、飲んだり香りを嗅いだりしながら感じたことを、付箋に書き出してもらいました。
あるコーヒーには「強い香りがする」「飲みやすい」という意見が多く集まりました。
アロマの香りが強く、苦味や酸味があまりないという特徴があったようです。
別のコーヒーには「苦みが強い」「焦げ臭い」という意見が多く集まりました。
コーヒーが苦手、普段あまり飲まない、という人は、もしかするとこの種類のコーヒーが最初の体験で、それ以来コーヒーは苦くてまずいものという印象になっているのかもしれません。
しかし一致しない意見もいろいろ出て、コーヒーの味や香りの感じ方も人によって違うのだなと感じました。
目的はどれがどのコーヒーか当てることではなかったので、答えは明かしませんでした。
どれが答えかを当てるゲームにしてしまうと、当たったか外れたかに意識がいってしまい、違いを感じずにカンで当たっても正解になってしまいます。
でもクイズにしないことで、どんな違いがあるのかを感じることに集中できたと思います。
「分かる」は「分ける」
「分かる」という言葉は、理解できる、とか明らかになるという意味で使っています。
前後の文によっては、解るや判ると書く場合もありますね。
でも理解するという意味ならなぜ「分かる」と書くのでしょうか。
分かるという言葉の語源を調べてみると、物事を切り分けるという意味だとあります。
分けられていない混沌とした状態を分解して理解したり、AとBが違うということを分けたり、真偽を分けたりといった意味だそうです。
→ 語源由来辞典「分かる」
見えるまで見る
身の回りの草木や鳥や虫も、普段は気にしていないので、ヨモギもハルジオンもアレチノギクも全部まとめて雑草で、セグロセキレイもメジロもシジュウカラも全部まとめて鳥という感じで、見ているようで見ていないように思います。
デザインを学ぶ上でも、フォントや配色の違いで何が変わるのか、よく見ていないと理解できません。
単なる技術的なことかもしれませんが、それがはっきり見えているか見えていないかで、見ている世界の解像度が変わるのではないでしょうか。