身近な草木をモチーフにしたシームレスパターン制作その1「アケビ」
大阪電気通信大学四條畷キャンパスは大阪と京都と奈良の県境にある生駒山の清滝峠手前にあって、結構周囲の自然が豊富です。
2018年12/22(土)23(日) 大阪市立中央図書館で開催されるものづくりのイベント「つくろか!」に向けて、キャンパスで見かける植物を図案化した版画作品を制作しようと思います。
【出展者情報21】kuralab@大阪電気通信大学/レーザー彫刻で版画制作してみます!#つくろかhttps://t.co/EgQBKnXxXm
— つくろか! (@tsukuroka_info) 2018年10月27日
ヤマモモ(山桃)→Wikipedia
以前、版画の試作のモチーフにも使用した木です。毎年6月頃に赤い実を沢山付けます。
→レーザー彫刻で多色刷りの版画制作にチャレンジ!
6月の大阪電気通信大学四條畷キャンパスで見ることが出来る「ヤマモモ」をモチーフに、写真からイラストを起して3色の版に分けました。
アケビ→Wikipedia
斜面で良く見かけるツル植物で、5枚の楕円形の葉が奇麗に並んでいて、ひと目でアケビだと分かります。秋になると中に黒い種が沢山入った紫色の大きな実がなります。ツルの動きが表現できたら図案のモチーフとして良いなあと思います。
スイカズラ(忍冬・吸葛)→Wikipedia
こちらもツル植物です。花は春に咲くそうですが、暖かい日が続いたからか11月なのに開花していました。花が段々黄色くなっていきます。
観察しながら特徴をスケッチ

継ぎ目のない繰り返しの柄、シームレスパターン
スケッチで見つけた特徴を抽象化して、継ぎ目のない柄にしたいと思います。
抽象化とは「対象から注目すべき要素を重点的に抜き出して他は無視する方法(Wikipedia)」のことです。
リンダ・パリー の著書「ウィリアム・モリスのテキスタイル」を見ると、左右反転したり継ぎ目を上手く繰り返す基本の柄を使ったパターンを知ることができます。
ウィリアム・モリスのテキスタイル
メトロポリタン美術館のコレクション
William Morris | The Metropolitan Museum of Artヴィクトリア&アルバート博物館のコレクション
Willam Morris textiles|Victoria and Albert Museum
資料を参考にしながら、方眼に繰り返し組み合わせられる図形を単純化して描き、そこに抽象化したアケビの図案を当てはめてみました。
こっそり紛れているのは、アケビを食草とするアケビコノハという蛾の幼虫です、笑。
この絵を上のグリッドに従って配置するとこんなふうに継ぎ目の見えないパターンになります。
さて、この作品の完成品を2018年12/22(土)23(日) 大阪市立中央図書館で開催されるものづくりのイベント「つくろか!」で披露したいと思います!ぜひご来場ください。
図書館から始まるものづくり百鬼夜行「つくろか!」
2018年12/22(土)23(日)
大阪市立中央図書館
→つくろか!公式サイト
「つくろか!」は、さまざまな分野の人が日頃のものづくりを発表し、交流するものづくり博覧祭です。