レーザープリンタで彫刻した版木による多色刷り「kuralab 特製ぽち袋」
何度も失敗を繰り返しながら、ようやくここまでたどり着きました!
レーザープリンタで厚さ5ミリのシナ合板を彫刻して木版画の版木を作りました。これを使って多色刷りに挑戦しようと思います。
レーザープリンタは基本的に「カット」と「彫刻」の2つのモードがありますが、「彫刻」モードは、インクジェットプリンタのように、ヘッドが細かい間隔で平行に移動して少しずつ加工していくため、加工する面積や材質によってはとても時間がかかります。
そのため、加工時間も考慮してシナ合板を使うことにしました。もっと硬い密度のある木を使った方が良いのかもしれませんが、それは今度の課題です。
ローラーを使って全体的に絵の具を付けたり、筆で絵の具を部分的に絵の具を付けたりいろいろ試してみましたが、今回は模様が細かいこともあり、筆で絵の具を乗せることに落ち着きました。
まずは1色目のキャラクターの脚の部分だけの版木に着色して印刷しました。
バレンで優しく擦って、版木から紙に絵の具を写し取ります。
風合いを変えて絵の具の乗り具合も見比べてみました。
紙によって雰囲気がとても変わるのを実感して、版画って楽しいな〜と思いました。
こうして刷り上がった1色目の絵の上に、位置をぴったり合わせて2色目を印刷します。
そのようにして色を重ねて印刷することを「多色刷り」と言います。
これ…すごい手間です…富嶽三十六景とかって6色?7色?刷りでしたっけ?恐ろしい職人技ですよね…
刷り上がった紙をカットして、鉄筆で折り目をつけてぽち袋の形に折ります。
こんな手間をかけて作ったのがこちらの「kuralab.特製ぽち袋」です!
2016年8月6日7日に開催されるMaker Faire Tokyo 2016に持って行きますので、ぜひ見てくださいね!