エレベータの開閉ボタン

デザインで問題解決ってどういうこと?(1)押し間違えてませんか?エレベーターの開閉ボタン


大学の「プロジェクト実習」という授業で、
コミュニケーションのためのデザインを考えることになりました。

コミュニケーションのためのデザインとは、
伝えたいことや見せたいことを
色や形や文字を使って視覚的に表示したもののことで、
例えば、道路標識や、サイン、ピクトグラム、路線図などが代表的です。

そこで、まずは身の回りにある「うまく伝わっていない」とか
分かっているけど「間違えることがある」指示やサインを探し、
それをどうしたら伝わるようになるのか考えてみることにしました。

大学の中を観察して気になったもののひとつ、
エレベーターの開閉ボタンのデザインを考えてみました。

Google画像検索で「エレベーター 開閉ボタン」とサーチすると
本当にいろんなデザインのボタンが作られていることが分かります。

けっこうよく見かけるのがこのタイプですね。

エレベーター開閉ボタン

これは漢字が読めない人は使えません。
色で想像できるかもですが…

ちなみに、大学のエレベーターはこのタイプでした。

エレベータの開閉ボタン

実は、急いでいる時などに結構押し間違えるんです。

ドアの移動する方向を示してはいるのですが、
一瞬、逆の動きに見えてしまったり…

ボタンの色が同じであることも原因だと思います。

そこで、京都造形芸術大学大学院SDI所長/教授の村田智朗氏の著書「問題解決に効く「行為のデザイン」思考法」を参考にどんな場面でどんな人が使うとエラーが起きるのか考え、それをもとにデザイン案を考えてみました。


想定したユーザー:

漢字が読めない人(漢字文化圏以外の外国人など)

想定した場面:

自分が乗っていて、ドアが閉まり始めた時に誰かが乗ろうとしたので、「開く」ボタンを押したい。

まずは、同じデザインのまま色を片方だけグリーンにして、
視線を「開く」ボタンに優先的に誘導する案です。

エレベーター開閉ボタン

次に、三角で方向を示すのではなくて「矢印」で示し、ボタンのサイズも変更してみました。

エレベーター開閉ボタン

「ドアが開いたり閉じたりしている状況」を図にしてみたりしてみました。

エレベーター開閉ボタン

授業では、村田先生が提唱する「行為のカード」を使って、色々人になりきって、そのひとがどんな場面でどんな問題に出会うかを色々想像し、そのときどんな解決策があるかをみんなで話し合ってみています。



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