白ごはんの食べ比べでデザインマインドのトレーニング
ゼミの活動

白ごはんの食べ比べでデザインマインドのトレーニング?


デザイン制作は、いきなり絵を描き始めたり、ポスターを印刷し始めたりするところからスタートしません。
まずは、ニーズや条件、伝えるべき情報の内容、表現方法などを調べたり観察したりすることから始めます。

最初のステップは調査・観察・分析

  1. 周辺環境を良く観察して、注目すべきことを発見し、色々な角度から分析します。
  2. 気づいたことを写真やメモで記録し、メンバーで共有しながら、課題を発見します。
  3. 必要に応じて、アンケート・ヒアリング・インタビューを行い、情報を集め、分析します。

観察して言語化するトレーニング

しかし、デザインの勉強をしていると、このプロセスを飛ばして、いきなりポスターやロゴの制作に入りがちです。
そこで、対象をよく観察して、それを言葉にして伝える練習として、種類の違う白米を食べ比べ、その違いを言語化するワークショップをしてみました。

白ごはんの食べ比べでデザインマインドのトレーニング

普段食べている白いご飯を、別の白いご飯と食べ比べる機会はそれほどないですよね。

普段は視覚的な情報で物事を捉えることが多いですが、今回は味覚と嗅覚を使って「コシヒカリ(新潟産)」「つや姫(山形産)」「ゆめぴりか(北海道産)」の味や匂い、食感を比べ、感じたことを書き出して意見を交換しました。

白ごはんの食べ比べでデザインマインドのトレーニング

よく噛むと甘みを強く感じたり、飲み込んだ後の残り香を感じたりして、普段あまり気にしていなかった白ごはんの違いに驚きがありました。
印象的だったのは、コシヒカリを食べた全員から「給食のご飯を思い出すわ〜」という感想が出たことです。
しっかりよく噛んで食べたのでお腹いっぱいです!味や香りは、過去の体験を想起させる重要な役割もあるんですね。