Tシャツくんを使ってスクリーン印刷のレクチャーをしました〜
ゼミでは印刷技術の歴史についても学習しています。
人類は太古から、言葉や絵や文字を使い、それを複製する技術を発展させてきました。
その技術は、印章、木版画などを経て、様々な印刷技術へと発展し、現代のメディアに繋がっています。
孔版(こうはん)とは?
今回のテーマは孔版印刷です。
孔版の「孔」とは「穴」の意味です。
最もシンプルな孔版印刷はステンシルです。穴の開いた型紙を印刷したい面に押し付けて上からスプレーなどでインクを吹き付けると、その形にインクが印刷される方法です。
スクリーン印刷は、細かいメッシュ状の布などの上に、インクが通る孔を作って印刷する方法です。
製版(せいはん)
印刷をするにはまずその元となる「版」が必要です。この版を作ることを製版と言いいます。
印鑑や版画の場合は、石や木材の表面を彫刻して版を作ります。
ということでTシャツくんを使って、スクリーン印刷のレクチャーをしました。
まず、原稿となる図柄を用意し、この上に感光剤が塗られたスクリーンを重ねて、紫外線を当てて感光させます。
この薬剤は、光が当たると固まり、当たらないと溶ける性質を持っています。
感光させたスクリーンを水で洗うと、原稿の黒かった部分は遮光されていたため感光していないので薬剤が溶けて流れ、メッシュだけになります。
逆に白い部分は感光しているので薬剤が固まって、インクが通らない面となります。
白く抜けているところだけにインクが通ることになります。
印刷
スクリーンにインクをおいて、スキージというヘラでスクリーンの上をこすると、下に敷いた紙にインクが通り印刷されます。
今回は、白いインクで印刷してみました。
白は普段使っているCMYKのプリンタでは出ない色なので、色紙の上に白で印刷すると新鮮な印象です。