漉いた紙をどうやって延ばして乾燥させたらいいのか…。
ゼミの活動

漉いた紙をどうやって延ばして乾燥させたらいいのか…。


前回はテーブルの天板にぴったりくっついてしまってきれいに剥がれなかったので、今回はベニヤ板の上と、布の上を試してみました。
ベニヤ板はすでに無理っぽい、笑。

漉いた紙をどうやって延ばして乾燥させたらいいのか…。

布の方は、布の上で水気を切って、乾く前に一旦剥がしておくといけそうな感じ!

漉いた紙をどうやって延ばして乾燥させたらいいのか…。

半乾きのうちにいったん台から剥がして一晩乾燥させたところ、案の定ベコベコになってしまいましたが、霧吹きで湿らせてからアイロンをかけたらいい感じになってきました!

漉いた紙をどうやって延ばして乾燥させたらいいのか…。

そうこうしていたら「和紙スタジオかみこや」さんが教えてくださったのが「ブロッターチェンジ」法。
ブロッター(blotter)とはハンコや万年筆の余計なインクを吸取るための吸取紙がついた道具のことで、紙を1枚ずつ挟んで重ね、重しを乗せて乾燥させる方法です。
おお〜紙に水分が移ってちゃんと綺麗に伸びてる〜!

漉いた紙をどうやって延ばして乾燥させたらいいのか…。

手漉きって、スノコで濾過するところだけを思い浮かべがちですが、植物の表面を剥いで白皮だけにしたり、叩いて繊維を柔らかく分解したりして材料を用意する段階や、圧搾して綺麗に乾燥させる段階も手間と技いっぱいなんですね。

漉いた紙をどうやって延ばして乾燥させたらいいのか…。