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ゼミの活動

関西のモダニズム建築/フランク・ロイド・ライトのデザインを継承する武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)へ行ってきました!


山田野田「こんにちは!!」

野田「三回生の野田と」

「四回生の辻と」

山田「四回生の山田です!
先日、武庫川女子大学の甲子園会館の見学に行って来ました!(⊃`・ω・´)⊃
そこで近代建築のデザインについて勉強してきました!」

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「甲子園会館は最初、甲子園ホテルとして建てられて、
その後海軍の病院、米軍の将校宿舎となって、
1965年に武庫川学園が教育施設として再生してんて!」

山田「そして、この甲子園会館を設計をしたのが建築家の遠藤新さんっていう人!!
遠藤さんはフランク・ロイド・ライトっていう
超有名な建築家の愛弟子なんやから!」

野田「フランク・ロイド・ライト…? 知らない名前ですね」

山田「えーうっそー?! フランク・ロイド・ライトさん知らんのー?
ライトさんは、アメリカの建築家で、
近代建築の巨匠の一人としてめっちゃ有名やのに!
ライトさんの建築は日本にもいくつかあって、
帝国ホテルとか旧山‪邑‬家住宅(現 ヨドコウ迎賓館)があるんやで!」

「そうそう。
そんな有名な建築を見学できるなんて、めったにない機会やで。
この甲子園会館はライトさんやなくて遠藤さんの設計やけど、
ライトさんのデザインに影響されてか、見た目がライトさんっぽいのよね~」

野田「そうなんですか!私全く知りませんでした……(。。)」

山田「まぁ、これを機にいっぱい勉強していけばいいんやから!」

「そうやで! それよりもほら見た? 外壁の部分!
タイルがいっぱい並んでるの!」

野田「はい! 壁のタイルは私の中でとても印象的でした!端から端までキッチリ並べられていて半端な部分がなくて綺麗でしたよね!確かタイルは、1辺が5寸(15cm)になっているんでしたよねー。」

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「そうそう!みんな几帳面やってんな〜。私には到底無理やわ(笑)」

野田「辻さんはどこか気になった所はありました?」

「私はねえ、至る所に水玉模様があったのが気になったかな!(°ω° )
屋根のひさし部分に水玉があったりとか、ロビーの柵にも水玉があったり
細かな部分に細工してあるのって面白いよね。(><)」

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【屋根のひさし】

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【ロビーの柵】

山田「あと、ロビーの柱の部分に水鉢と思われるデザインがあったり
定かじゃないけど水琴窟を彷彿させる泉水があったり
水に関するデザインが多かったよな!」

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【ロビーの柱】

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【泉水】

野田「そうでしたね!
照明カバーは確か貝殻のデザインでこれも水に関してますよねー」

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【照明カバー】

「うんうん!
設計された遠藤新さんは水が好きやったんかなー?(笑)
山田さんはどこか気になったところはあったー?」

山田「私は甲子園会館のシンボルマークである打出の小槌が気になったよ!(´∇`)
これも水玉模様と一緒で至る所にデザインとして使われていて、
泉水の水が流れている溝とか棟飾りとかホールの装飾品として使われていて、
色々なところに打出の小槌のデザインがあるから
宝探しみたいで見つけるのが楽しかったなー(*´艸`*)」

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【泉水の水が流れている溝】

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【棟飾り】

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【ホールの装飾品】

野田「そうでしたよね!
私は棟飾りの打出の小槌に宝尽くしの模様が描かれていて、
他の打出の小槌とは違ったデザインだったのが印象的でした。(☆ω☆)」

「ホールの装飾品と言えば、
打出の小槌以外にも雫が滴り落ちてくるようなデザインもあって
これも水に関するデザインやったよね。(。_。)」

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【ホールの装飾品】

山田「あと、庭園から見た壁面には
アールデコ模様の壁面彫刻が左右にあってデザインが違っていたよなー。
右は女性的で左は男性的って言われて
確かにそう言われてみるとそんな風に見えたなー(笑)」

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【壁面彫刻右側】

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【壁面彫刻左側】

「屋根のひさしに使われていた水玉の模様があったり
少しずつ他のところのデザインが引用されているのも魅力の1つやんなー」

山田「最後に案内していただいたアートショップの床には
泰山タイルの試し焼きが敷き詰められてて、
よく見るとわざとタイルが裏側になっていたり
甲子園ホテルが開業した年数が描かれていたりと
遊び心がある床やったよな!(°∀°///)」

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【泰山タイル】

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野田「いや〜、一つの建築の中で、
デザインや装飾が細かく工夫されていてとても面白かったですね。
遠くからは建物自体の形、近くから外壁などのディテールを見られるのは
楽しかったです!(´艸`*)」

山田「建物をこんなにじっくり見たことなんてなかったからこれからは色んな建物をじっくり見てしまうなー(笑)」

「わかるわー。見ていて飽きない建築物なんて初めて見たかも。(//∀//)まだまだ発見されていない工夫されたデザインもありそうやもんね。」

山田「確かに!凹凸がたくさんあって光が差して影ができると波打っていたり
光の角度を計算して設計されてるから
時間帯によっては窓から差し込む光が幻想的に見えたり
凄く細かいところまで考えながら造られてて甲子園会館って深いよなー。」

野田「最後まで手を抜かず、
細かいところまで作業するのが大事ってことですかね!」

 「甲子園会館の見学ですが、事前予約制となっています!見学できる日時が日によって変わってきますのでご注意ください。
見学はガイドさんの説明を聞きながら見て回ることができますので
意外な発見があるかもです!!
また、秋には甲子園会館のライトアップがあるそうです!
予約なし、観覧無料なので是非足をお運び下さーい!」

山田野田「以上!山田と辻と野田でした!」


2 thoughts on “関西のモダニズム建築/フランク・ロイド・ライトのデザインを継承する武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)へ行ってきました!

  1. 秋のライトアップの時期はいつでしょうか?
    9月3日から6日まで関西に行く機会に是非見学したいのですが、
    希望としては6日がベストですが難しいでしょうか?
    又、予約の取り方はどうすればいいのでしょうか?

    1. コメントありがとうございます。お返事が遅くなってすみません。
      こちらは昨年の情報ですが、「事前申込不要/入場無料」とありますので、きっと今年も同じではないかと思います。
      武庫川女子大学甲子園館ライトアップ
      http://www.mukogawa-u.ac.jp/~arch/event/lightup/lightup14.html
      建築学科のサイトに詳細が出るようですのでご覧下さい。

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