情報リテラシーかるた
ゼミの活動

教育用カルタ「情報リテラシーかるた」を制作しました。


kuralab.2016年度生の山本紘市です。
私が制作した教育用カルタを紹介します。

情報リテラシー とは

情報リテラシー とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、「情報活用能力」や「情報活用力」、「情報を使いこなす力」とも表現され、大きくは、(1)情報媒体に注目した「メディア・リテラシー」と、(2)コンピュータの知識や操作に注目した「コンピュータ・リテラシー」に分けられます。

情報リテラシー

日々パソコンやスマートフォンで様々な情報に触れている現代において、情報リテラシーは重要なスキルです。
しかし、コンピューターの初心者や、高校で「情報」の授業を受けていない世代の人たちにとって、専門用語が多く書かれた教科書は手が届きにくく、情報リテラシーを必要としている人が遊びながら学べるツールがあったら良いのにと思いました。

そこで、ゲームアプリのように独りで遊ぶものではなく、パソコンの操作が苦手な人でも楽しめる遊びの要素があるもので、家族や友達、クラスなど、グループで遊べるものが良いのではないかと思い、カルタを使ってはどうかと考えました。

私が参考にした教育カルタの1つ、東京教育技術研究所が制作したTOSS5色ソーシャルスキルカルタを紹介します。

ソーシャルスキルとは、社会生活に必要な技能のことです。
このカルタは、小学校生活で必要なソーシャルスキルを子供たちが遊びながら自然に身につけられる目的で作られています。

カードは「学校(青)」「学習規律(桃)」「挨拶(黄)」「社会生活(緑)」「対人関係(橙)」「学校生活(青)」の5つにカテゴリー分けされ、カテゴリーごとのカードだけでも遊べるようになっています。

このカルタで繰り返し遊ぶことで、しっかりとした基本生活が身に付き、自主的に行動する人や表現力が高くなる人が増えることが期待されています。

これを参考に、内容を初心者向けのものに絞り、「インターネット」「コンピュータの基本用語」「メールのマナー」「情報セキュリティ」「パソコンの基本操作」の5つのカテゴリに分けました。

情報リテラシーを学習するための教育用カルタ

読み札は、カテゴリのアイコンと文と、その札の説明文、絵札は、カテゴリのアイコンとイラストと、その札のキーワードが書かれています。

情報リテラシーかるた制作風景
情報リテラシーかるた

教え合って遊べる

試作品のカルタを使って、色々な年齢の人に遊んでもらいました。

情報リテラシーを学習するための教育用カルタ

観察していて、普段からパソコンやスマートフォンを使っている人が、そうではない人に教えながら遊んでいたり、知識のある人同士でも、自分の知っていることを教え合っていることに気づきました。

繰り返し遊んでフレーズを覚えることで、パスワードの使い回しや、フィッシング詐欺などの危険を事前に回避する行動につながるなど、情報リテラシーに対する意識が高まるのではないかと思いました。

使ってみてください!

情報リテラシーかるた

市販の名刺印刷用紙のサイズにレイアウトしたPDFデータも作成しました。
家族やクラスなどで使ってもらえると嬉しいです。

情報リテラシーかるた読み札
読み札(PDF 2.2MB)

情報リテラシーかるた絵札
絵札(PDF 5MB)

こちらの用紙(エレコム 名刺用紙 マルチプリント紙 クリアカット 厚口 ホワイト 10面 25枚入り MT-JMK2WNZ)のテンプレートを使用しました。
印刷したら、用紙のミシン目に沿って切り取ればすぐに遊べます!