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ゼミの活動 デジタルものづくり

レポート|MakerFaireKyoto2024に出展してきました!


2024年4月27日(土)28日(日)の2日間にわたり、けいはんなオープンイノベーションセンターで開催されたMakerFaireKyoto2024に出展し、以前から制作している電子部品をモチーフにしたキャラクターグッズと共に、最近取り組んでいるデジファブを使った紙ものをプレゼンテーションしてきました。

グラフィックデザインの基礎学習としてのパターンデザイン

グラフィックデザインの基礎学習のひとつとして、パターンを作るという課題をしています。
モチーフとなる形を、規則的に繰り返すことで色々な模様を作ることができます。
デザインの学習というと、おしゃれなロゴやかっこいいポスターを作ることを思い浮かべますが、造形の基本や、バランス・秩序を作ることなど、パターン制作にはデザインの基礎となる要素がたくさん詰まっています。

まずはAdobePhotoshopのリピート機能を使って、手書きの模様が継ぎ目なく繰り返すパターンを作るところから始めました。
ここでは難しい法則は抜きにして、思いのままに描いた線などを上下左右に継ぎ目なく繰り返すパターンを作ってみました。

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次に、パターンの基本となる「平行移動」「鏡像」「回転移動」などの基本ルールに基づいて、アルファベットを使ったパターンをAdobeIllustratorで制作しました。

パターンを作る基本ルールを理解することで、例えば1つの文字だけでも、これだけのバリエーションを作ることができます。

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平行移動
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鏡像
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回転

次に、プログラムを用いて、繰り返すパターンを制作してみました。
ここでは、前に学習した基本ルールを、プログラムでどのように書くのかがポイントですが、一度手作業で制作しておくと「画面を回転させてから移動させる」など、プログラムを書く内容をイメージすることができ、参加した学生も躓くことなくパターンを制作できました。

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紙ものグッズへの展開

ゼミでは、出来上がったパターンをシルクスクリーンで印刷したり、レーザー彫刻したりして、色々な紙もののグッズを考案してみました。

パターンを切り抜いた缶バッジは、模様全体から意外なバランスで図が切り抜かれて、ひとつひとつが違うデザインが生まれました。

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段ボールや牛乳パックを原料にした手漉き紙に、レーザー彫刻したパターンを型押ししたものは、エンボス加工のような効果を得ることができました。

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また、アクリル板に彫刻した模様を空押しした厚紙には、独特の手触りのテクスチャをつけることができました。

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展示会場でも、たくさんの人たちが手に取って感触を楽しんでいただけました。
来てくださった皆さん、ありがとうございました!