卒業制作に活かすヒントを探して──ATCグリーンエコプラザ見学ツアー
ゼミ活動として、大阪市住之江区にある「おおさかATCエコグリーンプラザ」を訪れました。持続可能な社会や環境課題をテーマにした展示を見学し、卒業研究や制作に役立つヒントを探ることが目的です。
学生たちは「どうすれば自分のテーマを他者に伝えられるか」という観点で展示を観察しました。特に印象に残ったのは次のような例です。
炭団(たどん)アートでエコを考える

細かくなった炭を固めた「炭団(たどん)」を成形するアイデア。かつて燃料として使われていたものですが、ワークショップやアート作品に応用する試みが紹介されていました。学生からは「3Dプリンタで型をつくればどんな形ができるだろう」といった発想も出てきました。
壁掛け型の携帯トイレ

環境防災ゾーンでは、災害時用トイレの多様な製品が並んでいました。壁掛け型の携帯トイレは、一箱に1日5回分が入っており、「最初の3日間は自力で生き延びる必要がある」という防災の基本を考えるきっかけになりました。水や食料とあわせてトイレをどう備えるか、学生それぞれに現実的な問いが生まれていました。
ゲームで分別

プラスチックや金属を分別するロボットアームを操作するゲームも体験しました。単なる遊びのようでありながら、廃棄物をどう分別するかという仕組みに自然と関心を向けられる仕掛けになっています。
デジタル機器を使わなくても

展示方法そのものの工夫も印象的でした。デジタル機器を使わなくても、「めくる」という行為だけでクイズやコミュニケーションを生み出せることを実感しました。
食べられるお皿

海苔で作られたお弁当用の紙皿もユニークな発見でした。食べられるためゴミが出ず、味や色もバリエーション豊か。身近な食文化と環境配慮がつながる例として強く印象に残りました。
このように、一つひとつの展示が「自分ごと」として考えるきっかけになり、学生たちの議論や発想を刺激しました。展示空間は単に知識を伝えるだけでなく、体験を通じて問いを立てさせる場でもあることを、あらためて実感できた見学でした。



