電池のいらないラジオ「ゲルマニウムラジオ」をつくる
CQ出版のキットで、ゲルマニウムラジオを制作しました。
ゲルマニウムラジオは、電池を使わず、空中に飛んでいる電波(AM放送)から直接エネルギーを取り出して音声に変える、非常にシンプルなラジオです。かつて「鉱石ラジオ」と呼ばれたしくみです。

キットの詳細(CQ出版) ゲルマニウム・ラジオを作ろう!|CQ Ham radio CQ出版社
最初にダイオードをうっかり潰してしまいましたが、予備を買っておいてセーフでした。

説明書にない接続に悩みながら、ポリバリコンと部品を接続。電波の中から目的の周波数だけを選び出すのが「ポリバリコン(可変コンデンサ)」の役割。ツマミを回すことで選ぶ周波数が変わり、いわばチューニング操作を担います。

電波は、長いアンテナ線でキャッチします。ビルの3階から10mのビニール線をアンテナとして垂らしました。

キャッチした電波の中から音声信号だけを取り出すのが「ゲルマニウムダイオード」です。ダイオードは、電流を一方向にしか流さない性質があり、この整流作用によって高周波の搬送波から音声成分を取り出せるのです。オシロスコープで波形を確認すると、受信できていることがわかりました。

こうして得られたごく弱い信号がイヤホンに流れ、音として聴こえる――という仕組みです。イヤホンをつなぐと、NHKの放送がはっきりと聴こえました。
オシロスコープのグラウンド線を外すと聞こえなくなるので、出力が弱いラジオにはしっかりしたアースが重要だと実感。
なお、2028年には日本国内のAMラジオ放送が段階的に終了予定とのこと。
“AM電波を聴く”体験は、今だからこそできる貴重な技術体験ですね。シンプルですが、仕組みを理解するととても奥深く、アナログならではの面白さがあります。

ちょうど今(2025年8月)、NHK放送博物館では同じくゲルマニウムラジオを作るワークショップが開催中です。
ほーはく祭り|NHK放送博物館
自由研究のヒントにいかが?100年前を体感!電池のいらないラジオを聴いてみよう
開催期間:2025年8月2日(土) ~ 8月11日(月・祝) ※8月4日(月)は休館日
次はバーアンテナから自作して、完全手作りに挑戦してみたいと思います。



