トルシェタイルをポチ袋と缶バッジへ展開する
これまでのゼミでは、身の回りの模様を観察し、自分でルールを考えながらオリジナルのパターンを制作してきました。プログラムでトルシェタイルを生成し、シルクスクリーンで印刷した後、今回はその印刷物をポチ袋と缶バッジへと加工しました。
ポチ袋は、印刷した用紙をトムソン型で型抜きし、鉄筆で折り筋を付け、糊付けを行って組み立てます。画面上で設計したパターンが、実際に手に取ることのできる紙製品へと変化する工程を体験しました。

模様の役割を考える

今回の課題は、「印刷物を製品にする」ことが目的ではありません。
古くから人は、衣服や布、道具などに模様を与え、それを身につけたり、贈ったりしてきました。また、模様には装飾だけではなく、秩序や祈りを象徴し、人を守る意味が込められていたとも考えられています。
そのような視点から考えると、自分が考えた模様が入ったポチ袋や缶バッジは、単なるグラフィックではなく、自分や贈る相手への思いを託す媒体として捉えることもできます。
制作して終わりではなく、意味を考える

完成後は作品を交換し、お互いの模様について感想を伝え合いました。
どのようなルールで模様をつくったのか。紙だったものがポチ袋や缶バッジになることで印象はどう変わったのか。そして、自分が持つとしたら、あるいは誰かに贈るとしたら、どのような意味を持たせたいのか。
制作したものを鑑賞するだけでなく、その意味や役割まで考えることで、模様を単なる装飾ではなく、人と人との関係の中で機能する視覚表現として捉える機会になりました。

