外国人観光客に「温泉の入り方」を伝えるにはどうしたらいいの?その5
こんにちは。4回生の野田です。
前回の記事では、
国内外の案内図記号の規格についてと、
順序や前後関係を伝えるには
どうしたら良いかについて書きました。
さて、公共サインでは
「禁止」を表すピクトグラムをよく見かけますが、
これについても少し触れておこうと思います。
日本人は、オーケーなら「○」、
ダメなら「×」を使いますよね。
それに色も、赤で○、青で×とか。
でもこれも文化によって様々な違いがあるんです。
OKは緑、Noは赤。
ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社の
SDNA ローカライズチームブログ
「○×△(まる ばつ さんかく)英語でもそのまま使っていませんか?」
という記事で、このことが詳しく書かれています。
SDNA ローカライズチームブログ(Sony Digital Network Applications, Inc.)
例えば記事によると、
アメリカ人のネイティブチェック担当者は
「〇(circle):「オフ」を意味する。」
「×(ex): “X“は“do not“や“prohibited“(禁止された)など、
強い否定の意味になる。
△は特に意味がない…」
と書いています。
それから、それを修正するならこんなふうに、とも述べています。
○→√チェックマーク(色をつけるとしたら緑)
×→X(色をつけるとしたら赤)
なるほど〜〜〜〜。
案内図記号で禁止を表す場合には
「No」を表す赤の斜線の記号が使われていますが、
これはマルバツのような文化の違いを越えて、
既に世界共通言語になっていますね。
今回の制作では「禁止」ではなく、
順序を示して誘導するピクトグラムを作りたいのですが、
実際に温泉で働いている人の意見も聞こうと思うので、
「浴槽の中で体を洗わないで」というピクトグラムは
保険として考えておこうかな… (^^;)
さて、スケッチを描いて、
私が気づいていない伝わり方について、
ゼミのみんなとも意見交換してみたところ、早速…
「ん〜…シャワーを1回、お風呂を2回?」
「シャワー1カ所、浴槽2カ所?」
「真ん中のは、柱?棒?壁?」
「シャワーはJIS規格のを使った方が良くない?」
確かに、丸で囲んだ数字ではなく、
こうやって数字を書いてしまうと、
順番ではなく個数や回数など、
数値になってしまう可能性が高いですね!
それから、不要な要素が入っていると、
大事な情報が散漫になってしまいそうです。
やはり、前回の記事に書いたような、
プロセスを示すようなデザインが良いんですね。
次はこれを元にサンプルを作ってみようと思います!