イイ感じの写真を撮るテクニック|ズーム機能を使うと「レンズの圧縮効果」で「スカスカ」を「ギュウギュウ」に表現できるよ!
さてこの2つの写真、実は同じ新幹線なんですよ!
どうしてこんなに見え方が違うんでしょうか。
映画などで、主人公が人ごみの中を歩くシーンや、
大軍が向かってくるシーンなどを観たことがあると思いますが、
ぶつかりそうにギュウギュウになって、
撮影も大変だろうなあと思いますよね。
もちろん沢山のエキストラを使って大変な撮影だと思いますが、
実はちょっとした工夫で、よりギュウギュウ感を出す事ができるんです。
ヒントは「ズーム」
レンズの圧縮効果とは、
望遠レンズでは、広角レンズや標準レンズに比べて、
背景が被写体の近くに(大きく)写ることをいいます。
画角(見える範囲)が狭いため、
遠くのものでも一部分しか写すことができないので、
結果として背景が近づいたように見え、
遠くのものでも近くまで行ったかのように見せる効果もあります。
前回学んだ「被写界深度」の効果を加えると、
混雑した雑踏の中で、主人公にだけピントを合わせるということができます。
逆に広角レンズでは背景が遠くに写るので、
物体同士の間隔が広がってスカスカに見えます。
大学の教室でも試してみました。
同じ並べ方でも、ズームの使い方でこんなに違いが出るんですね。
まとめ
近づいてワイドで → スカスカ
遠くからズームで → ギュウギュウ
それを応用したのが、このページの一番トップの新幹線の写真でした。
撮影位置とズームを変えると、こんなに見え方が変わるんです!
もうお分かりですね?
左は「近づいてワイドで」、
右は「遠くからズームで」です。
ぜひ試してみてくださいね〜!